Alexander Lauberにより 2009年にオーストリア、ウィーンに設立されたユニセックス フレグランスブランド、 WienerBlut 。ウィーンに於いて史上稀にみる文化の爛熟を迎えた19世紀ウィーンのエッセンスを再現すべく、当時のレシピをベースに現代的な香りへと昇華させています。 香りのひとつひとつには、ローバーの想いが詰まったストーリーが。いずれの香りも知性と官能性を漂わせつつ、軽やかなつけ心地に仕上がっています。彼自身のコレクションにあったアンティークの香水ボトルや、ウィーンの薬局で使われていたボトルなどをモチーフに、ニューヨークを拠点とするオーストリア人アートディレクター、アレックス・ウィーデリンが現代的な解釈でデザインしたボトルにも注目。キャップの素材に採用したベークライトは19世紀後半に発見され、20世紀初頭から生産が始まったセルロイドに次いで古い合成樹脂で、温かみのある独特の質感がガラスボトルとマッチしインテリアとしても成立する佇まいです。 item details ■ UNHEIMLICH （ウンハイムリッヒ） フロイトの1919年の論文、「不気味なもの」からインスピレーションを受けて作られた香り。この「不気味なもの」（オーストリアの公用語であるドイツ語ではDas Unheimlicheと言います）は、「神秘的なもの」とも当時訳されていたそうです。 フロイトは、芸術とは無意識的な願望を満たす空想の世界を創造することだとこの論文の中に書かれています。 香りはダーク、クリーン、汚らわしさ、純潔、エロティック、動揺、好奇心が同時に構成されます。 香料に人間の脂質（体臭）の「アルデヒト」を使うなど、他の香水では類を見ない複雑かつ「不気味な香り」。 トップ：カルダモン、ピンクペッパー、アルデヒト ミドル：カカオ、コスタス、ラベンダー、ジャスミン、アイリス、クミン、ワイルドレザー ベース：オポポナックス、アンバーグリス、ベチバー、バーチタール ※オポポナックス ソマリア原産の植物で、エジプト人をはじめアッシリア人やバビロニア人にとって神への儀式で焚き込める神秘的な香り ※アンバーグリス マッコウクジラの腸から排出される結石のアンバーグリスが原料の香料は独特の「塩気」が特徴 ※ベジバー 熱帯に育つイネ科の草本植物の根っこを香料にした物。湿った土のような香りが特徴 ※バーチタール カバノキ属の木で、樹皮を乾燥・蒸留させて得られる天然精油。皮のようなスモーキーな香り